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気道異物の除去

[2015年2月1日]

傷病者に反応(意識)がある場合

 「気道異物による窒息」とは、たとえば食事中に食べ物が気道に詰まるなどで息ができなくなった状態をいいます。 大切なことは、窒息を予防することです。高齢者、乳児には、食べ物を細かくきざんで食べさせるようにしましょう。万が一窒息してしまった場合は以下の手順で対応をしてください。

 傷病者が「苦しそう」「顔色が悪い」「声が出せない」「息ができない」などの症状があれば、「喉が詰まった?」と尋ね、「声がでない」「うなずく」ような仕草をすれば、窒息であると判断し、ただちに次の行動をとってください。

  • 救助者が一人だけの場合は、119番通報する前に、異物除去を行ってください。
  • 周囲に人がいる場合は、まず119番通報を誰かに頼んでください。そして、以下の二つの方法を数回ずつ繰り返し、異物が取れるか傷病者の反応がなくなるまで続けてください。
  • 強い咳ができる場合には、できるだけ咳を続けさせてください。咳ができれば、自然に異物が排出されることもあるので注意深く見守ってください。異物除去にもっとも効果的です。しかし、状態が悪化して咳が弱くなったり、咳ができなくなった場合は、窒息としての迅速な対応が必要です。

腹部突き上げ法

腹部突き上げ法の写真

1. 病者の後ろにまわり、ウエスト付近に手を回します。

2. 一方の手で臍の位置を確認し、もう一方で握りこぶしを作って親指側を傷病者の臍の上方でみぞおちより十分下方に当てます。

3. 臍を確認した手で握りこぶしを握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。


 ※妊婦や乳児では、腹部突き上げ法は行ってはいけません。
 ※腹部突き上げ法を実施した場合は、腹部の内臓をいためる可能性があるため、実施したことを到着した救急隊に伝えるか、速やかに医師の診察を受けてください。また、119番通報する前に異物の取れた場合でも、医師の診察は必要です。

背部叩打法

背部叩打法の写真

1. 背中をたたきやすいように傷病者の横に回ります。

2. 手の付け根で肩(けん)甲骨(こうこつ)の間を力強く、何度も連続してたたきます。

 ※横になっている傷病者が自力で起き上がれない場合は、背部叩打法を行います。

傷病者に反応(意識)がない場合

 傷病者がぐったりして反応が無くなった場合は、ただちに通常の心停止に対する心肺蘇生の手順を開始します。救助者が一人の場合は119番通報を行い、AEDが近くにあることがわかっていれば、AEDを自分で取りに行ってから心肺蘇生を開始します。

 心肺蘇生を行っている途中で異物が見えた場合は、それを取り除きます。見えない場合にはやみくもに指を入れて探らないでください。異物を探すために胸骨圧迫を中断しないでください。

  •  「119番通報」と「AED」を手配します。
  • 心肺蘇生(胸骨圧迫・人工呼吸)を開始します。

 ※心肺蘇生を行っている途中で、口の中に異物が見えた場合は、異物を取り除きます。

 ※口の中に異物が見えない場合は、異物を探すのに時間を費やすことはせずに、心肺蘇生を繰り返します。

気道異物除去

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