硫化鉄に係る火災事故にご注意を!
[2017年7月12日]
今年1月、県外の事業所において、屋外貯蔵タンクの底板上に堆積したスラッジのクリーニング作業時に、スラッジ内の硫化鉄の酸化・発熱による自然発火が原因と考えられる火災事故が発生しています。近年、同様の硫化鉄の酸化・発熱が原因とされる火災事故が散見されていますので、硫化鉄の発生する可能性のある危険物施設を保有する事業所のみなさまはご注意ください。
【硫化鉄】
⑴ 硫黄成分を含む危険物を貯蔵・取り扱うタンク等にスラッジとして堆積する可能性があります。
⑵ 硫化鉄は乾燥により発火しやすい状態となる可能性があり、この状態で大気と接触すると、酸化・発熱が進み自然発火する危険性があります。
【留意点】
(1) スラッジ清掃時やマンホールの開放時など、硫化鉄の存在する部分が大気に触れる可能性がある場合には、作業前に当該部分を散水等により十分に湿潤させてください。
(2) 危険物の取扱工程または設備等において硫化鉄が発生するおそれのある箇所を把握し、点検・維持管理の徹底を図ってください。
(3) 上記内容は協力会社員にも十分認識させてください。
※スラッジとは・・・タンク内の油分、さびなどの沈殿物